「奇跡だ」無罪の医師が巣鴨プリズンで描いたスケッチがアメリカから返還された、76年越しに福岡市の遺族の元へ

B29搭乗員を実験手術「九大生体解剖事件」で訴追

  •  遺族に返還された、真武七郎さんが描いたスケッチ=11月24日、福岡市
  •  スケッチを受け取る真武七郎さんの三男清志さん(中央)。右は長女ナナさん=11月24日午前、福岡市
  •  軍医だった当時の真武七郎さん=遺族提供
  •  真武七郎さんが巣鴨プリズンに収監中に描いたスケッチ。机に顔を伏せている=遺族提供
  •  真武七郎さんが巣鴨プリズンに収監中に描いたスケッチ。英語で「正義はどこに?」と書き込みがある=遺族提供

 太平洋戦争末期の1945年、九州帝国大学(現在の九州大学)の医学部で、日本軍にとらわれた米軍爆撃機B29の搭乗員に対し、治療を目的としない「実験手術」が行われた。戦争の狂気がもたらした「九大生体解剖...

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