倉吉市に不定期に滞在し制作を続ける現代美術家、久保田沙耶さんの個展「WORK IN KURAYOSHI FOREVER-かなしみ賛歌」が、倉吉博物館で開催されている。油彩画やガラス作品などが並び、さまざまなアプローチで来場者に郷土の魅力を伝えている。24日まで。
久保田さんは茨城県生まれで、東京、鳥取、宮城、兵庫などを拠点に活動。2017年から倉吉市で展開する明倫AIR(アーティスト・イン・レジデンス)に関わり、18年以降は単独の招聘(しょうへい)アーティストとして毎年、同市に滞在し郷土作家の長谷川富三郎や徳吉英雄、高木啓太郎らの足跡をたどって創作活動を行う。
今展には、土に埋めてさびた工具や樹脂を使った作品をはじめ、昆虫の標本を使ったアート作品やガラス作品、油彩画、久保田さんが細かく記したメモなど計211点を出品。併せて、郷土作家の作品8点も展示されている。
14日午後2時から、久保田さんや鳥取短期大教授の渡辺太さん、同館学芸員の伊藤泉美さんが、同展をテーマにしたトークショーを行う。