【ぷらっとTOKYO】「池上」

見どころ豊富な本門寺

  •  池上本門寺の総門と石段=東京都大田区
  •  池上本門寺・大堂の天井画=東京都大田区
  •  池上本門寺の多宝塔=東京都大田区
  •  池上本門寺の松濤園=東京都大田区
  •  「オマモ」を手にする酒井智康さん=東京都大田区

 池上(東京都大田区)は、池上本門寺の門前町として栄えてきた。見どころ豊富な境内や寺町を巡った。(共同通信=藤原朋子)

 1282年に日蓮が入滅した地とされる寺。東急池上線の池上駅を出て、10分ほどで総門に着いた。加藤清正の寄進によって造られたと伝わる石段が見える。96段を上り終えると息切れした。

 日蓮をまつる大堂は、1945年の空襲で焼けた後、再建された。天井画の「龍」は、日本画家・川端龍子の絶筆だ。「龍子が亡くなった後、親交があった奥村土牛が携わり完成させた」と同寺の学芸員安藤昌就さんから説明を受け、昇竜の力作に息をのんだ。境内の多くの建造物を焼失したが、江戸後期に建てられ、赤色が目を引く「多宝塔」は焼け残り、国の重要文化財に指定された。

 年に1回一般公開される奥庭「松濤園」は、小堀遠州の作とされる。幕末に勝海舟と西郷隆盛が江戸城の明け渡しについて話すために会った場という。

 塔頭の実相寺では進化系お守り「OMAMO(オマモ)」を頒布している。副住職の酒井智康さんが2015年に始めた。「おねしょを防止したい」「かわいくなりたい」など、個々の悩みや願いに応じる「オーダーメード感」が人気の...

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