【アソまなビ#11】日本銀行貨幣博物館 お金とは「信用」なり

  •  金色に輝く大判=東京都中央区
  •  千両箱を持ち上げる体験=東京都中央区
  •  お金の歴史が分かる展示=東京都中央区
  •  大判や分銅の重さ体験=東京都中央区
  •  「藩札」作り=東京都中央区

 今年夏、福沢諭吉が渋沢栄一にバトンタッチする、と聞いてピンときますか? 日本銀行が約20年ぶりに新しい日本銀行券(お札)を発行する。最近はキャッシュレスでの支払いも増えたが、お年玉はお札でもらうのが一般的。お金の歴史に触れようと日本銀行貨幣博物館(東京都中央区)に出かけた。

 博物館は日本銀行(日銀)の向かいにある。この日は都内の小学生たちが校外学習で訪れていた。入り口には「お金として使われてきた」物として、お札や硬貨の他、布やお米も展示されていた。つまり皆がお金と認め、交換できたりためておいたりできる物がその役割を果たしてきた。「一番大切なのは信用なんですよ」と主任学芸員の関口かをりさん。

 展示室には7世紀頃の日本で最初に使われた金属製の貨幣をはじめ時代とともに移り変わってきたお金が展示されている。中国からの渡来銭が使われた時代を経て、江戸時代には日本独自のお金が流通するようになった。

 金色に輝く大判の展示に目が吸い寄せられた。徳川家康はお金を造る技術を管理し、大きさや金銀の含有率を統一した。実際に大判と金の分銅の重さを体験できるコーナーでレプリカを持ち上げると見た目よりずっしりとし...

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