不登校の小中学生と家族を対象とするファミリーワーケーションツアーが、国立公園・大山周辺で初開催された。小学２年～中学１年の子どもを含め県外の４家族１０人が参加し、自然豊かな環境でのアクティビティ体験などを満喫した。
モニターツアーとして２月１４～１６日に実施。鳥取県が主催し、大山町を拠点とする「鳥取フリースクール こ・ラボ」と「コワーキングスペースＴＯＲＩＣＯ」が企画運営した。自然の中で子どもたちに都市部ではできない体験や学びをしてもらい、フリースクールに通う家族同士が地域を越えてつながる機会もつくろうと開催した。
メインは雪の大山を巡るノルディックツアー。専門ガイドも同行し、豪円山ゲレンデを出発して元谷を経由し大神山神社奥宮に至る約４・５キロのルートを走破した。大人にはコワーキングスペースで仕事に取り組める環境も用意され、夜は伯耆町の保養施設に宿泊して県産の海の幸を味わった。
島根県から家族３人で参加した中学１年の男子生徒（１３）は「こういう自然体験は久しぶり。（スキーで）足を交互に出して曲がる練習がうまくいってうれしかった」と笑顔で話し、母親（４１）は「子どもが自然体験を楽しむ中で大人は自分の仕事もできるのは新しい形。今後も増えていけば」と期待した。
来年度以降は県外のフリースクールと連携して定期開催のツアーとする予定。
