5日に東京都内で開かれたキノコを使ったオリジナル料理の全国大会「第36回きのこ料理コンクール」(日本特用林産振興会主催)で、鳥取県代表の中村篤志さん(39)=倉吉北高助教諭=が最優秀賞に当たる林野庁長官賞に輝いた。鳥取県勢が同大会に参加するのは初めてで、初出場で快挙を果たした。
同大会は、キノコの消費拡大を目的に毎年開催。中村さんは昨年初めて開かれた鳥取県予選に出場し、県知事賞を獲得して県代表に選ばれた。
中村さんが出品したのは「しいたけのサバイヨングラタン・アラ・とっとり」。県産の原木生シイタケ「とっとり115」をメインに、ねばりっこや白ネギなど県特産品を素焼きにし、上から大山バターと卵、刻んだ砂丘らっきょうを使った温かいマヨネーズのサバイヨンソースをかけてグラタン風に仕立てた。
全国大会では、「食材の持ち味とキノコのうまみが凝縮している」「地元産の食材を上手に使っている」と高く評価され、出場した11県の代表12人の中から2人に贈られる林野庁長官賞を受賞し、応募総数1707件の頂点に立った。
中村さんは「鳥取の良さをPRしたいとの思いで参加した。賞をもらったことがないのでうれしい。評価していただいたことは自信につながる」と喜び、「今後も料理を通じて人間力を高められるよう、後進の育成に努めたい」と力を込めた。