大人気漫画を日本では初めて実写化したNetflix映画「シティーハンター」(4月25日から配信中)が配信直後からフランス、韓国、ブラジルなど世界各地で週間トップ10入りし、「週間グローバルトップ10(非英語映画)」で初登場1位を記録するなど世界でも評価を受けている。メガホンを取った佐藤祐市監督に、はじまりの物語とした狙いなどを聞いた。
【目次】
(1)「伝言板」は要る?
(2)涙ちょちょぎれる
(3)日本の現場が変わっていく
(4)もう1本作る?
【さとう・ゆういち】1962年生まれ、東京都出身。主な演出・監督作品は「ストロベリーナイト」「名もなき世界のエンドロール」など。
(1)「伝言板」は要る?
▼記者 「シティーハンター」は実写版といえば、海外ではこれまで製作されてきた経緯があって、日本では初めて。製作が決まったときの率直な思いは。
◆佐藤 本当に熱量の高いファンの方がたくさんいらっしゃる作品ですから、どうなるのかという感じは、正直すごくありました。プレッシャーではないんですけど、どんな原作でも、原作を元に映画を作るってやっぱりある種の2次創作みたいじゃないですか。原作通りに...