【東京ウオッチ】古きを温め、新しきを知る―老舗銭湯「小杉湯」が原宿進出

いまのTokyoをつかむイベント情報(18日~26日)

  •  東急プラザ原宿「ハラカド」内の銭湯「小杉湯原宿」の湯船と富士山の銭湯絵(提供写真)
  •  国登録有形文化財に指定されている老舗銭湯「小杉湯」の建物外観=東京・高円寺(提供写真)
  •  「SHIBUYA TSUTAYA」7階の「コラボレーションカフェ」=東京・渋谷(提供写真)
  •  「昭和レトロな世界展」で提供されている「珈琲 王城」の「チョコレートパフェ」のハーフサイズ(提供写真)
  •  渋谷駅東口の前に止まる都電の路面電車=1969年((C)金子芳夫)(提供写真)

 ◎今週の一推しイベント

 【18日(土)】

 ▽「小杉湯原宿」が営業本格化(渋谷区・東急プラザ原宿「ハラカド」地下1階、通年営業)

 1933年に創業以来、高円寺で90年以上親しまれている国登録有形文化財の老舗銭湯「小杉湯」。その2店舗目が、原宿の神宮交差点エリアの新大型商業施設内に誕生して1カ月。当面(13日~7月31日)は、朝晩は地域の住民と勤務者向け、11~18時は一般向けに営業する。

 小杉湯の3代目店主、平松佑介さんは「銭湯は昔から公共の場としての役割を果たしてきた。原宿進出は開かれた文化施設を次の100年につなげるために必要だった」と語る。

 熱湯と水風呂に交互に入る「温冷交互浴」や、初代から受け継がれてきた「ミルク風呂」が名物。のれんをくぐり番台で入浴料を払う昔ながらのスタイルを維持し、訪れる人も普段着姿の若者から高齢者まで幅広い。富士山の銭湯絵を目の前にお湯につかった後の表情もそれぞれ和やか。そこが原宿の真ん中であることを忘れてしまう。

 新型コロナ流行で世の中の消費の価値観が変わり、商業施設の存在意義が問われる時代。「日常的に街や人に愛される施設を目指す」という発想から生まれた...

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