緑豊かな落ち着いた町として人気がある東京都杉並区の阿佐谷。どこか懐かしい風情が漂うアーケード商店街「阿佐谷パールセンター」をはじめ、JR中央線阿佐ケ谷駅周辺のスポットを訪ねた。
駅南口を出ると、白いドーム形の屋根が視界に入ってくる。阿佐谷パールセンターのシンボルだ。全長約700メートルの商店街には飲食店や食料品店、雑貨屋などが軒を連ね、買い物客が絶えない。さりげなく流れるBGMのジャズが心地よい。
阿佐谷はジャズの街でもある。1995年に始まり、今年30回目を迎える「阿佐谷ジャズストリート」(毎年10月開催)では、駅前広場や神社、学校などにジャズマンが集い、街はジャズ一色に染まる。阿佐ケ谷駅の発車メロディーは、毎年8月に行われる「阿佐谷七夕まつり」にちなみ、童謡「たなばたさま」のジャズバージョンだ。
立ち寄った店でおいしいサバの塩焼き定食をいただいて一服。商店街を抜けて青梅街道から中杉通りに入ると、南北に約1・6キロ続くケヤキ並木の美しい新緑が目を癒やしてくれる。54年に119本が植栽されたのが始まりで、杉並区のシンボルとして親しまれている。
阿佐ケ谷駅に戻って北側に2分ほど歩き、「...