「浮島丸事件」がミステリー化した元凶、日本政府が「ない」と言い続けた乗船者の名簿が見つかった

79年後に開示された資料が語るもの

  •  1942年ごろ輸送船として使われていた浮島丸(艦船研究家の福井静夫さん撮影)
  •  厚労省が開示した、「浮島丸」の乗船者が記された名簿のPDF画像。欄内はマスキングされていた。右は表紙
  •  開示された浮島丸関連文書を示すジャーナリストの布施祐仁さん=2024年2月、横浜市
  •  航路
  •  浮島丸事件から70年となった2015年8月24日、沈没現場近くの公園で開かれた追悼集会。手前は「殉難の碑」=京都府舞鶴市

 政府が長年「存在しない」としていた資料が、政府内から見つかった。沈没船の犠牲者遺族がずっと探し求めていた乗船者の名簿だ。

 戦争終結直後の1945年8月24日、朝鮮人労働者やその家族数千人を乗せた旧日...

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