【東京ウオッチ】受け継がれゆく伝統、未来へ創造―築地の握り再現する本格冷凍すし

いまのTokyoをつかむイベント情報(6月1日~9日)

  •  築地市場仲卸「鈴富」が全国に届ける本格的な冷凍ずし(提供写真)
  •  マグロずしを握る「つきじ鈴富 すし富本店」本店長の橘修さん=東京・築地(提供写真)
  •  「刺繍藤に猿図懐中たばこ入れ」のうち「懐紙入れ」(江戸時代 東京都江戸東京博物館蔵)(提供写真)
  •  日本橋三越本店の「とっておきの山形展」で展示されている米織小紋の柄のテディベア(提供写真)
  •  柳瀬良三製紙所の手すきの「越前和紙」(イメージ図)(提供写真)

 ◎今週の一推しイベント

 【1日(土)】

 ▽「築地市場仲卸『鈴富』が冷凍江戸前ずしの発送サービス開始」(オンラインで事前予約制、通年営業)

 創業61年を迎えた築地市場仲卸「鈴富」が、本格的な冷凍ずしのオンライン販売を始めた。1日から発送を開始する。

 「鈴富」直営の江戸前すし店「つきじ鈴富 すし富本店」(中央区築地)では、豊洲市場から卸した新鮮なマグロをはじめ旬のタイラギやコハダを提供。勤め人たちや地元の人々、訪日客らが連日、舌鼓を打っている。

 冷凍商品は世界的なすし人気の高まりを受けて考案されたという。約15年の試行錯誤を経て、職人が握ったさまざまなネタのすしを、解凍するだけで再現できる専用容器の開発に成功。日本各地の家庭に届けることが可能になった。

 本店長の橘修さんは「すし職人のなり手が減っているが、その中でもがんばっている若手たちに修業の機会が増やせると思った」と話す。

 江戸時代からの食文化を鮮度の高い保存食として流通させることで、各地の産物維持や普及のヒントにつながるとも考えている。「解凍したすしもおいしいが、築地のカウンターに来てもらえたら一番うれしい」。伊勢丹新宿本店、二子玉...

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