歌手のMISIAが、4月の台湾東部沖地震の被災地を支援するチャリティー公演をビルボードライブ東京(東京都港区)で開いた。ゲストに台湾出身の歌手ビビアン・スーを招き、2人でテレサ・テンの「時の流れに身をまかせ」などを熱唱し、被災地に思いを届けた。
MISIAは地震発生の翌日に予定していた台北公演の中止を余儀なくされた。「被災地の力になりたい」との思いから今回の公演を企画したという。ビビアンは「(被害が大きかった)花蓮のためにみんなありがとう」と感激した様子だ。
MISIAを「私の心の中の歌姫ナンバーワン」とたたえたビビアンは、マイクを観客やバックバンドにも向け、MISIAの代表曲を歌わせようとするなど、天真らんまんに会場を沸かせた。
アンコールでは、ビビアンの「ブラックビスケッツ」時代のヒット曲「Timing」などを2人で披露。MISIAの力強い歌声とビビアンの愛らしい歌声が響き合った。
MISIAの「私たちも地震を経験し、思い合うことがどれだけ力になるかも知っています。だから思い合って生きていきましょう」との呼びかけで幕を下ろした特別な公演。ライブの収益の一部は現地に寄付される。