【ぷらっとTOKYO】炭ギャラリーや洗濯資料館 大田区久が原、下丸子

  •  火鉢などが並ぶ炭ギャラリー=東京都大田区
  •  「炭花壇」を手にする増田屋の増田剛社長=東京都大田区
  •  作品「風神雷神」の横に立つ金沢翔子さん(左)と泰子さん=東京都大田区
  •  昭和初期に製造されたドライクリーニング機=東京都大田区
  •  白洋舍創業者の五十嵐健治を紹介するコーナーに立つひ孫の昌治さん=東京都大田区

 東急池上線蒲田駅から電車に乗り、10分足らずで久が原駅に着く。住宅街が広がる大田区久が原周辺には小規模ながらも個性あふれるギャラリーやミュージアムが点在し、発見に満ちている。

 駅近くの「炭ギャラリー」を訪ねた。総合燃料商社の増田屋が開設し、茶の湯の炭からオブジェまで炭文化を発信。長時間一定の火力で燃焼する備長炭はウナギのかば焼きや焼き鳥に向き、火をおこしやすくパワフルな火力のナラ炭はバーベキュー用と学んだ。

 人気商品はクヌギ炭の鉢に観葉植物を植え、コケ玉風にした飾り「炭花壇」。植物による癒やしと、炭の脱臭や浄化作用を掛け合わせた効果を期待できるという。

 商店街「ライラック通り久が原」を歩く。「共に生きる」と揮毫された看板が目を引く。ダウン症がある書家金沢翔子さんの作品を展示する「画廊・翔子」だ。NHK大河ドラマ「平清盛」の題字で知られる久が原育ちの翔子さんが2022年に開いた。

 翔子さんは1人暮らしを始めた時、商店街の人々にごみの分別を教わった。毎日飲食店やメガネ店に顔を出し、交流する。母泰子さんはその姿を見守るうちに地域の人々の優しさを深く感じ、「娘をこの街に託していくつもりなんで...

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