【養老先生に人生相談!】夫への怒りや恨みが頭から離れません

  •  養老孟司さん(撮影・小島健一郎)

 【相談】夫は軽度の自閉症スペクトラム障害(ASD)で、コミュニケーションが苦手です。帝王切開で産んだ子どもが心臓病で入退院を繰り返したことが彼のストレスにもなって、私にかなりつらく当たりました。自分本位で、その後も育児で精いっぱいな私にわがままを言ってきます。子ども好きで良いところもあるし、子どものためにも夫婦仲は良い方がいいに決まっていますが、これまでにたまった怒りや恨みが頭から離れません。出産から5年もたつのですが、このような感情とお別れする方法はあるのでしょうか?(兵庫県 主婦 38歳)

 【養老孟司先生の回答】

 妻が出産や育児で苦労している時に何もしなかった夫は、おそらく一生、文句を言われることを覚悟しなければならないでしょう。

 ▽何もできなかった私

 心理学者の菅原ますみさんが出産を経験した夫婦について調査したところ、夫が家事や育児をサポートしてくれた妻ほど、愛情に変化がなかったそうです。

 今日の価値観に照らせば、私も誇れるような夫ではありません。お産の時に病院に行くようなこともせず、赤ん坊とは自宅で対面しました。

 言い訳ではありませんが、私がこういうことになるのは、幼い頃に父...

残り 1262 文字
このページは会員限定コンテンツです。
会員登録すると続きをご覧いただけます。
無料会員に登録する
会員プランを見る
会員登録済みの方
この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事