西武特急ラビュー5年、新旧車両を乗り比べた「大違い」は?

  •  特急「ちちぶ」で走る「ラビュー」001系と、撮影する人たち=6月1日、埼玉県日高市
  •  ラビュー001系の車内=6月1日、埼玉県秩父市
  •  「ニューレッドアロー(NRA)」10000系の車内=5月19日、東京都新宿区
  •  ラビューの車内自動アナウンスを担当する久野知美さん(左)。右はJR西日本の「ウエストエクスプレス銀河」などをデザインした川西康之さん=6月4日、神奈川県箱根町でのイベントで
  •  西武鉄道の小手指車両基地に止まっていた旧小田急電鉄8000形=6月1日、埼玉県所沢市

 駐在していたアメリカから帰国して「是非乗ってみたい」と思っていたのが、今年3月で営業運転開始5年を迎えた西武鉄道の特急用車両「ラビュー」001系だ。先頭部が球面状になった金属調の塗装で、客室に縦1.35メートル、横1.58メートルの大きな窓ガラスが並んだ外観は革新的だ。

 池袋線・西武秩父線の全ての特急に運用されているラビューと、両線からは引退して新宿線に残る前世代の「ニューレッドアロー(NRA)」10000系の新旧特急用車両を乗り比べると、外観にとどまらない「大違い」の点があった。

 6月1日、池袋線の池袋駅(東京)から西武秩父(埼玉県秩父市)行き特急「ちちぶ」に乗り込んだ際、一風変わった行き先の特急券を持っていた。通常ならば止まらない「高麗(こま)」(埼玉県日高市)だ。

 この日は西武の車両を検査・修繕している武蔵丘車両研修場(日高市)が公開され、最寄り駅の高麗に一部の「ちちぶ」が臨時停車した。池袋からの特急料金は大人600円と、特急では1駅手前の飯能(埼玉県飯能市)と同じだった。

 車内には、丸みのある黄色い生地が基調のクロスシート座席が通路を挟んで左右2列ずつ並んでいる。西武の通勤用...

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