映画「フェラーリ」美麗なブランドの影と狂熱 深みある演技の人間ドラマ【山崎あみ『うるおう』リコメンド#77】※音声連動記事

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  •  山崎あみ「うるりこ」

 ラジオDJ、モデルなどマルチに活躍する山崎あみさんが、きょうが潤うコンテンツをお薦め。YouTubeなどで山崎さんと記者による詳しいお薦めトークを聴けます。「うるおうリコメンド」で検索を。

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 映画「フェラーリ」(マイケル・マン監督・7月5日全国公開)は、誰もが知るイタリアの自動車メーカー創始者エンツォ・フェラーリが、59歳だった1957年の出来事を描いています。美麗なブランドの過去に、こんな暗い影があったのかと驚きです。

 エンツォ(アダム・ドライバーさん)は、レースでの勝利に執着していて会社は破産寸前、妻ラウラ(ペネロペ・クルスさん)とは関係が冷え切っている上、愛人リナ(シャイリーン・ウッドリーさん)と隠し子ピエロの存在を知られて…。

 エンツォとはどんな人だったのか。レーサーたちへの冷酷で熱い態度、リナとピエロと過ごす時の物腰…。言葉では言い表せない複雑な人物像を、深みのある演技で見せてくれます。夫婦それぞれの内面で、全く質の異なる炎が燃えていて、時に激しくぶつかり合う。見応えのある人間ドラマです。

 レース場面も見どころですが、登場する車は当時の実物? それとも…。そし...

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