車椅子バスケ 魅力体感 小中学生が試合、理解深める

 車椅子バスケの体験会が伯耆町吉長の町民岸本体育館で開かれた。地元の小中学生が鳥取県車いすバスケットボール協会員らと共に試合を楽しみ、競技の魅力を体感した。

 障害や福祉について考えるきっかけにしようと、町社会福祉協議会が夏休み福祉体験事業の一環として毎年実施。小学生と中学生ボランティアの計17人が参加し、同協会員3人と交流した。

 はじめは恐る恐る車椅子を動かしていた子どもたちは、競走や追いかけっこを通じて扱いに慣れていき、ターンを決められるほどにまで成長。試合が始まると子どもも大人も一緒になってボールを追いかけ、パスをつないで果敢にシュートを狙っていた。

 初めて体験した岸本小4年の塚田洸さん(9)は「最初はコントロールが難しかったけれど、試合ではパスをもらってシュートを打てて楽しかった」と笑顔。同協会の福永幸男副会長(61)は「ちょっとの工夫で、障害のある人もない人も一緒に楽しめるのが車椅子バスケの魅力。子どもたちには困っている人に声をかけられる優しい大人になってほしい」と期待を込めた。(武居紀子)

この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事