地球環境考える体験好評 「こどもエコツアー」 奥大山自然塾と連携強化

 鳥取県とゼロカーボンとっとり(大野木昭夫センター長)は、米子市大崎のとっとり自然環境館を拠点にして、環境問題を学ぶ「こどもエコツアー」に力を入れている。昨年から奥大山自然塾(江府町御机)と提携し、今夏も奥大山の豊かな自然の中で地球環境に理解を深める体験コースが好評だ。

 同ツアーは、とっとり次世代エネルギーパークの施設を訪れていたが、昨年開校した奥大山自然塾が地球温暖化防止の学びの場として適しているため、体験学習のメニューに加えた。今年は参加9団体のツアーのうち、4団体が奥大山自然塾を選んでいる。

 夏休み中にツアーが集中し、8日は日南町の「にちなんっ子クラブ」が体験活動で奥大山を訪れた。日南小の児童13人が同塾のプログラム「緑の教室」「1mの地球」「46億年地球の道」を通じて、自然の役割などを五感で学んだ。

 このうち木谷沢渓流を散策する「緑の教室」では、インストラクターの案内で森林の植生、葉っぱの光合成、クロツグミのさえずりなどを体感した。川に手を入れた日南小2年、坪倉愛心さん(8)は「とても冷たくてびっくりした。水をためる森の大切さが分かりました」と目を輝かせていた。

 2050年のCO2排出実質ゼロに向けて、大野木センター長は「奥大山の恵まれた自然を舞台にして、興味深く地球環境を考えることができる。参加した子どもたちの反応もいい。さらに連携を深めて、脱炭素社会の実現につなげていきたい」と話している。

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