劇団四季のミュージカル「ジーザス・クライスト=スーパースター[エルサレム・バージョン]」(新日本海新聞主催、鳥取県文化振興財団共催)が20日夜、倉吉市のエースパック未来中心で開かれた。イエス・キリスト(ジーザス・クライスト)が十字架にかけられるまでの最後の7日間が圧巻のパフォーマンスで演じられ、詰めかけた約1300人の観客を魅了した。
同作は、劇団創立70周年記念として上演。「神の子」「救世主」として熱狂的にたたえられるジーザスを一人の悩める若者として描写し、刻一刻と十字架へ向かう運命を、音楽と歌のみで物語が進むロック・オペラで表現する。
物語では、圧政に苦しむ民衆に新しい教えを説くジーザス、弟子のユダ、ジーザスに献身的な愛を注ぐマリアらが織りなす濃密な人間ドラマを展開。観客は劇団員の迫真の演技と情熱的な歌声にくぎ付けとなり、カーテンコールではあふれんばかりの拍手を送った。(伊垢離真奈)