普段使いの器中心に165点 鳥取で国造焼山本さん作陶展

 鳥取市元大工町の城下町とっとり交流館高砂屋で、倉吉市不入岡の国造焼4代目・山本佳靖さんの作陶展が開かれている。白を基調とした普段使いの器を中心に約165点が展示され、来場者の目を引いている。9月8日まで。

 国造焼は1890年、地元の上神不入岡一帯の陶土が焼き物に適していることから創業。4代目として作陶に励む山本さんは工芸美術品の創作にも取り組み、2023年には日本伝統工芸展で優秀賞の一つ「NHK会長賞」を受賞した。

 今展では、細かい削り目が連なる「飛びかんな」の皿や、釉(ゆう)薬をかけた後に細い針でかき落とした模様が星座を連想させる「線紋」のコーヒーカップ、陶土の鉄分と炎の化学反応で生まれるグラデーションが美しい「焼き締め窯変」のつぼなど、伝統の技法が光る作品が並ぶ。

 山本さんは「国造焼の仕事が見える展覧会。暑い季節に“涼”を感じられる器もあるのでぜひ足を運んでいただけたら」と話した。

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