漁村市4年ぶり活気 中野港(境港)鮮魚販売に行列

 境港市の中野港を拠点とする漁師たちが魚介類を販売する「さかいみなと中野港漁村市」(実行委員会主催)が13日、同港であった。鮮魚販売のほか、試食や飲食が復活するなど4年ぶりに通常規模での開催が復活し、来場者でにぎわった。

 漁村市は沿岸漁業の活性化を目的に、中野港を拠点とする漁業者や水産関係者が2013年に始めた。毎年複数回にわたって開かれるが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で20、21年は休止。昨年は規模を縮小して開催した。

 鮮魚販売のコーナーには開始の2時間前から行列ができ、境漁港で水揚げしたレンコダイやウマヅラハギ、アジ、イカなど新鮮な沿岸物が次々と売れた。会場では境港サーモンのあら汁が振る舞われ、来場者が舌鼓を打った。

 同市新屋町の景山安代さん(76)は「スーパーで買うよりも安い。(買った魚は)煮付けにして食べたい」と話した。漁業者で実行委の佐々木正会長(56)は「本来の漁村市に戻りつつある。お客さんの姿が漁業者のやる気になる」と、にぎわいに期待した。

 今年は6、7、9月の第2土曜日にも開かれる。(戸田大貴)

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