海を渡るチョウ「アサギマダラ」 伯耆町の花畑に今シーズン初お目見え

 海を渡るチョウとして知られるアサギマダラが21日、フジバカマが咲く伯耆町丸山の花畑に今シーズン初お目見えし、待ちわびた愛好家らが写真に収めた。

 アサギマダラは羽を広げた大きさが10センチほどで、茶色に縁取られた薄水色の模様が特徴。初夏にかけて日本に飛来し日本列島を北上、秋に南下して台湾など南方に渡る。2千キロを旅するチョウともいわれる。

 花畑は、大山ブナを育成する会(吉岡淳一会長)が2019年から旅の休息地にと整備。昨年はフジバカマが連作障害で枯れ、今年はダンプカー5台分の土を入れ替えてフジバカマとヨツバヒヨドリを植えた。

 この日は5匹前後が吸蜜しながら花の間をふわりふわりと舞った。今月初めから楽しみにしていたという同町内の男性(72)は「色合いがきれいでロマンを感じる」と目を細めた。

 吉岡会長(82)は「心待ちにしていた。例年より2週間遅れ。しばらく飛んでほしい」と話した。

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