「演劇×ゲーム」をコンセプトに、鳥取と京都を拠点に活動する劇団「ねりあめ企画」の公演「今夜、琵琶湖をひろげに」が、鳥取市西町3丁目のわらべ館で開かれた。来場者へ配布されたボードゲームと舞台が連動した演出に、親子連れらが引き込まれていた。
同劇団は、演劇とそれを基にしたボードゲームの制作を行っている。作成したゲームは来場者と共有し、公演の“余韻”として楽しめるユニークな演出が人気を集めている。
公演は、町おこしのためにすごろく作りを命じられた役所の職員が奮闘するストーリー。劇中に登場するすごろくが公演チラシの裏に印字されており、来場者は手元を見ながら、ゲームが出来上がるまでの過程が展開される、臨場感あふれる舞台を楽しんだ。
同市内から母親と訪れた鳥取大付属小5年、仲倉萌絵さん(10)は「ステージと観客席の距離が近く、迫力があった。家に帰ったらチラシの裏にあるすごろくをやりたい」と話した。(西村実緒)