約30年前に映画「男はつらいよ」のロケ地となった若桜鉄道安部駅(八頭町日下部)で17日、「寅さんまつり」が開かれる。寅次郎の格好に扮(ふん)したゲストと沿線住民のコミカルな寸劇や撮影時の様子を知る住民らのトークを予定。映画のロケエピソードと昭和の雰囲気を残す駅で地域の活性化を図る。午前10時~午後1時半。
若桜鉄道を愛する沿線住民でつくる「若桜鉄道もりあげ隊」が、沿線の活性化や地域の魅力を再認識してもらおうと企画した。駅の地元住民有志による「寅の会」なども協力する。
寸劇のほか、撮影当時の現場を知る元役場職員らが貴重なエピソードを語り、懐かしさとロマンあふれる同駅の魅力を堪能できる。同鉄道を利用した来場者にはだんごも振る舞われる。
今年はシリーズ1作目の公開から55年を迎え、同隊の本田陽二隊長は「映画のロケ地となったことを知らない人もいると思う。昭和の雰囲気が感じられたり、自然が豊かだったりと魅力がある地域に誇りを持ってもらいたい」と呼びかけている。