「世界早産児デー」啓発ライトアップ 鳥大病院 取り巻く環境に理解を

 妊娠37週未満で生まれた「早産児」やその家族を取り巻く環境への理解を深めてもらおうと、鳥取大医学部付属病院(米子市西町)は18日、外来・中央診療棟を紫色にライトアップした。21日まで毎日点灯する。

 11月17日の「世界早産児デー」に合わせた取り組み。同病院によると、鳥取県内で毎年200人前後が早期で生まれているという。早産児は身体機能が母親の体外で生活できるほど発達していないため、1カ月半程度は保育器や人工呼吸器のサポートが必要になる。家族は病院に通うため、身体的な負担もある。

 18日は点灯式が行われ、武中篤病院長や早期で生まれた子どもら約30人が参加した。建物が紫色の照明に照らされると、参加者から歓声が上がった。総合周産期母子医療センターの美野陽一副センター長は「ライトアップが、早産児とその家族を知るきっかけになれば」と願った。

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