【ネットオリジナル】〈デジタルアーカイブ あの日 あの時〉琴浦町が漫画「琴浦さん」とタッグ(2012年~) 「まんが王国」に参画。グッズ好評、ファンも注目。町の売り込みにひと役

  • 鳥取県庁を訪れた「琴浦さん」の作者、えのきづ氏=2012年8月21日、鳥取市
  • 漫画「琴浦さん」とタイアップ(2012年4月3日)
  • 「琴浦さん」の観光PR名刺=2012年7月5日
  • 巨大な龍の彫刻を眺めるえのきづ氏=2012年8月21日、神崎神社
  • テレビアニメの放送に合わせて観光PR(2013年1月31日)

 大阪にいた頃、梅田の駅前第3ビルの「鳥取県ゆかりの店」に何度が行ったことがある。何がゆかりかというと、店主の名字が「琴浦」さん。そう、県中部の琴浦町と同じ名前である。

 県特産の「あごちくわ」などを出し、そばがおいしかった記憶がある。この琴浦さん夫妻がのちに琴浦町を初めて訪れることになる。その訳はあとで書く。

 インターネット上で公開される漫画「ウェブコミック」をご存じだろうか。10数年前、漫画「琴浦さん」(えのきづ氏作)が大ヒット。その縁で琴浦町が一躍注目を浴びる。

 当時、鳥取県は「まんが王国」の建国に取り組んでいた。琴浦町は漫画「琴浦さん」とタッグを組み、王国に参画する。タイアップした各種事業を展開し、全国に「琴浦」を売り込んでいく。

 【概要】全国各地で漫画やアニメの〝聖地化〟を切り口にした地域おこしが展開される。漫画やアニメは日本が誇る文化であり、地方にとって、その舞台となれば観光面での効果が大きく、ファンが押し寄せる。漫画家のえのきづ氏が描く「琴浦さん」、なぜ琴浦なのか? 鳥取県琴浦町と漫画「琴浦さん」のタイアップは町に思わぬ波及効果をもたらす。

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