小学生が町内の自然資源を使ってさまざまな体験学習を行う香美町の「土曜チャレンジ学習事業(サタチャレ)」が14日、同町村岡区の村岡高で開かれた。初雪も降るなど一気に冷え込んだが、参加した児童は高くそびえ立つ壁をよじ登る「ボルダリング」に汗を流した。
同町では、子どもたちに土曜日を有意義に過ごしてもらおうと、年間を通じてさまざまな自然、文化体験プログラムを実施している。
町内の小学生20人が参加。植村直己冒険館(豊岡市日高町)のクライミングインストラクター・森井勇希さんと、同校アウトドアスポーツサークルの生徒2人が指導し、児童らは色違いの突起(ホールド)が付いた高さ約4メートルの壁を、手足を器用に動かしながら頂上のホールド目指して登っていった。
目の前に高くそびえ立つ壁を見上げながら、次に手足を掛ける場所を考える児童らの目は真剣そのもの。途中で片手でジャンケンしたり、ホールド目がけてジャンプもするなど、体全体を使って五輪競技でもあるボルダリングを満喫していた。
村岡小3年の大城千優さん(9)は「頂上まで届かなくて残念。すごく体があったかくなった」と笑顔だった。