「県民が主役の県政の実現」を掲げる鳥取県は14日、県民と県が対等な関係で県政や施策を前に進めるための県パートナー県政推進会議を鳥取県庁などで開いた。県東、中、西部をオンラインで結び、高校生や大学教授、企業役員ら17人が県の将来像について語り合った。取りまとめた内容は県政施策への参考や、来年度以降の予算の検討材料として使われる。
「地域の人材を生かしたふるさとづくり」をテーマに、魅力ある地域づくりや人口減少への対応、地域交通の課題などについて多角的に協議した。
委員の一人は「地域貢献したいがきっかけがない」として、地域と若者をつなぐ仕掛けづくりを求めた。高校生は校内の3年生にアンケートを取り、大半の生徒が「自習スペースを増やしてほしい」と回答したことを紹介。駅など公共施設に勉強できる場所を設置するよう要望した。
平井伸治知事は「先進的な意見など多く出してもらえた。県政にしっかり生かしていく」と話した。