厄介者をおいしく 穂先タケノコ活用 「三朝メンマ」好評

 三朝町三徳地区の有志らが若い竹の先端部分「穂先タケノコ」を活用して生産する「三朝メンマ」が評判を呼んでいる。穂先を切った竹は枯れやすくなり、間伐作業が楽になるなど荒廃竹林の整備にも貢献。生産者は「厄介者の竹を少しでも有効に使おうと活動している。関心を持ってもらえれば」と話している。

 竹林の拡大防止や景観保全に取り組む「竹林再生プロジェクト」(岩本寿博会長)が、タケノコとして取りきれずに成長してしまった幼竹を活用しようと2023年6月から販売。購入者からは「おいしい」「ご飯がすすむ」などと好評で、今年は約700袋を売り上げた。

 三朝メンマは、2メートル以上に育った孟宗竹(もうそうちく)の先端約60センチをゆでて塩漬けにするなどして加工。サクサクとした歯触りと程よい塩味で、おかずやつまみとして最適という。

 「おいしく食べて竹林整備!」をモットーに、塩漬けや乾燥させたタケノコも販売。岩本会長は「まずは食べてみてほしい。きっとファンになる」と自信をのぞかせた。

 ◇1袋(100グラム)300円で販売。三徳センター(同町片柴)にある無人販売所や農産物直売所「三朝おひさま市」(同町山田)などで購入できる。

この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事