歌手の氷川きよしが、活動再開コンサートのファイナル公演を東京都内で開催した。昨年8月に台風接近で延期された公演の振り替えで、氷川は「嵐を呼んでしまってずいぶん間が空きましたが、盛り上がってまいりましょう!」とあいさつした。
氷川は前半、貴公子のような衣装やりりしいはかま姿でヒット曲「きよしのズンドコ節」やデビュー曲「箱根八里の半次郎」、昨年末のNHK紅白歌合戦で披露した「白雲の城」を歌唱。艶のある声とこぶしで観客を楽しませた。
「この方がいたから芸能界を続けられた」と慕う親友のタレント彦摩呂も駆け付け、ステージ上で大きな花束を手渡した。思い出話にも花が咲き、氷川は「いつも同じ心のバランスではいられないけど、温かい人たちに囲まれているのが僕の財産」と語った。
後半はポップスを織り交ぜ「TM NETWORK」の「SEVEN DAYS WAR」をカバーしたり、父への思いを詞にした「Father」を歌ったり。客席から「キーちゃん!」と歓声が上がる中「限界突破×サバイバー」でロックの香りも漂わせた。