【ぷらっとTOKYO】1964年東京五輪の歴史息づく 代々木公園かいわい

  •  解体工事開始直前に撮影した1964年東京五輪の選手村宿舎=東京都渋谷区
  •  代々木公園の樹木と園路=東京都渋谷区
  •  体操競技をモチーフにした「五輪橋」の装飾=東京都渋谷区
  •  渋谷側から見た国立代々木競技場・第一体育館=東京都渋谷区
  •  明治神宮の鳥居付近=東京都渋谷区

 JR原宿駅(東京都渋谷区)にほど近い代々木公園は、1964年東京五輪の選手村を大会終了後に整備し、67年に開園した。園の内外を歩くと、五輪の歴史を今に伝える場所に幾つも出合う。

 五輪の記念として、園内に一棟の宿舎が残されていた。老朽化のため取り壊されることになったと聞き、工事が始まる数日前、最後の姿を見に行った。白と水色に塗装された平屋の建物がかわいらしい。解体後、同じ外観の「来園者にくつろぎを提供する施設」が再建されるという。

 公園は元々、明治後期から昭和にかけて陸軍の練兵場だった場所。戦後の一時期は、米軍が接収して軍の住宅施設「ワシントンハイツ」になっていた。五輪前に返還され、世界中のアスリートたちが交流する場に。園内の一角には、五輪のマークと「TOKYO 1964」の文字を彫った石造りの記念碑も立てられている。

 駅の南では、陸橋の「五輪橋」が山手線の線路をまたぐ。選手村や国立代々木競技場などの代々木エリアと、国立競技場や東京体育館などの明治公園エリアを結ぶ道路整備の一環として造られた。90年代前半に景観整備が行われ、欄干に体操、柔道、陸上競技の意匠が浮き彫りで施されている。

 橋...

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