イチローさんが木の殿堂にも殿堂入り-。米大リーグなどで長年活躍し、日米両国の野球殿堂入りを果たしたイチローさんのサイン入りバットなどが、兵庫県公館(神戸市)から木の殿堂(香美町村岡区和池)に移管された。館内に設けたショーケースに入れて展示しており、野球ファンや来館者を楽しませている。
移管されたのは、イチローさんのほか、阪神の金本知憲元監督とヤクルトの古田敦也元監督のサイン入りバットやオリックスの仰木彬元監督のサイン入りボールなど計7点。県公館の改修に伴い、1年ほど前から県が展示物の移管先を募集し、同館が手を上げた。
バットやボールは1月中旬ごろに“殿堂入り”し、下旬から展示を開始。イチローさんが米国野球殿堂にアジア人として初めて選出された時期と重なり、一層箔(はく)が付いた格好となった。来場者に分かりやすいように写真や「イチロー選手3度目の殿堂入り」と書かれたキャプションも添えた。
池田行夫副館長は「施設にふさわしい展示物が素晴らしいタイミングで移管された。貴重なものなので、ぜひ一度見に来てもらえたらうれしい」と話している。(安部航太)