ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」が東京・明治座で開幕し、夫婦役で共演する俳優の市村正親と鳳蘭が報道陣の囲み取材に応じた。市村は「みんなでいいお芝居をお届けしたい」と意気込んだ。
2人は今回が5度目の夫婦役という。「ツーと言えばカー。何をやるにも息が合うので楽ですね」と市村。鳳も「この空間では完全に妻として(市村に)甘えたり頼ったりできる」とのろけた。
帝政時代のロシアで暮らすユダヤ人一家の物語。1967年の日本初演以来、再演を重ねてきた。作品への思いを問われた市村は「(劇中の出来事を)自分のことのように喜んだり、悲しんだりしている」と語った。
長年、上演してきた帝国劇場が休館中のため、明治座で公演する。市村は「53年ぐらい前、まだ木造だった頃の明治座に西村晃さんの付き人として来たことがある」と明かし「恥ずかしいけど(故郷に)錦を飾ったような気持ち」とはにかんだ。
劇中に何度も登場する「しきたり」という言葉にちなみ「毎日のルーティンは?」との質問も。市村は「楽屋でご先祖さまやお父さん、お母さん、いろいろな先生方に手を合わせて、発声練習をする」と答えた。鳳は「22日生まれなので...