耳に残るうめき声。「転げ回るほどの苦しみ」。地下鉄サリン事件に対峙した警察官の記憶と後悔

  •  地下鉄日比谷線の人形町駅構内を調べる警視庁の捜査員=1995年3月20日
  •  地下鉄日比谷線築地駅前の路上で、手当てを受ける地下鉄サリン事件の被害者=1995年3月20日
  •  地下鉄日比谷線築地駅前で、防毒マスクを着けて捜索にあたる警視庁の捜査員ら=1995年3月20日
  •  山梨県上九一色村(当時)のオウム真理教施設に捜索に入る迷彩服姿の捜査員と機動隊員=1995年3月23日
  •  警視庁本部に保管されている、一連のオウム真理教事件捜査本部に掛けられていた「戒名」と呼ばれる紙

 元警察官の60代男性の耳には、地下鉄の駅で聞いたうめき声が今も残っている。1995年3月20日、朝から警察署の自席にいた。警察無線が騒がしい。

 「不審物がある」「ゲリラ事案に発展するかもしれない」。...

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