【東京ウオッチ】装飾やデザイン超え、生活に寄り添う照明―北欧のあかり展、日本橋高島屋で

いまのTokyoをつかむイベント情報(22日~30日)

  •  ペンダントランプ A331「ビーハイブ」(アルヴァ・アアルト 1953〈アルテック〉)((C)Kentauros Yasunaga)(提供写真)
  •  テーブルランプ 「PH 2/2 スノードロップ」(ポール・ヘニングセン/1930s〈ルイスポールセン〉)((C)Kentauros Yasunaga)(提供写真)
  •  入江早耶「ニューヨーク物語」(一部、2024 印刷物、消しゴムのカス、樹脂粘土、掌編小説)(ポーラ ミュージアム アネックス提供)
  •  安西剛 展示風景(ポーラ ミュージアム アネックス提供)
  •  文具イベントで紹介されている「コモ(COMO)」の商品(提供写真)

 ◎今週の一推しイベント

 【22日(土)】

 ▽「ヒュッゲな暮らしをデザイン 北欧のあかり展」(~24日、中央区・日本橋高島屋S.C.本館)

 北欧の優れた照明器具約100点と作り手たちを紹介する展覧会が、日本橋で開催されている。企画者は九州産業大教授の小泉隆さん。デンマークとフィンランドを中心に、白夜の夏と日照時間の短い冬がある北欧独特の気候から生まれた照明の歴史をたどる。

 「ヒュッゲ」は居心地の良い時間や空間を意味するデンマーク語。「北欧の照明は、電気がない時代のろうそくの明かりのように、日々の暮らしにやすらぎをもたらすためにつくられてきた」と小泉さんは話す。

 北欧の近代照明の発展に貢献した巨匠3人の代表作を紹介。ポール・ヘニングセンが約100年前に考案した3枚シェードのPHランプは「電球の登場以来、明るさを追求してきた産業界に対し、“夜を昼にする必要はない”という哲学から生み出された。まぶしさのない適切な配光は画期的だった」。

 ヘニングセンの科学的な視点に遊び心を加えたアルヴァ・アアルトの照明は、彼がデザインした椅子やテーブルと合わせて展示。コーア・クリントによる照明は手工芸品として...

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