新事実が明るみに出るのか、それとも疑惑の声に根拠はなかったのか。アメリカ政府が公開したケネディ大統領暗殺に関する機密文書に注目が集まっている。
この事件は、1963年11月22日、アメリカの第35代大統領であるジョン・F・ケネディ氏が遊説先でパレード中、銃撃されて死亡したというものだ。その瞬間の映像が繰り返しテレビで流されたのを当時3歳だった私もおぼろげながら覚えているほど、世界は大騒ぎとなった。
翌年に出された公式調査報告は、この事件を当時24歳だった男性の単独犯行とし、大統領は後方から撃たれたと結論づけた。しかしこの調査報告に対して、それから60年以上がたった現在も数々の疑惑の声が上がり続けている。アメリカ政府がこのほど公開に踏み切った文書は千点以上、全部で8万ページにも上り、解析までには相当な時間がかかりそうだ。
いま世界にも日本にも、根拠がはっきりしていないにもかかわらず、「実はあのできごとのウラには大きな力がひそかに働いている」と臆測や想像で語るいわゆる陰謀論が渦巻いている。「本にも書かれていないしマスコミも報じていない」と反論すると、「明るみに出ないように圧力がかけられて...