JR東京駅から総武線快速で13分と、交通の便が良い新小岩駅(東京都葛飾区)周辺を歩いた。駅を挟んで南北に商店街が広がり、小松菜ゆかりの地や人気キャラクターをあしらったユニークな公園もある。(共同通信=藤原朋子)
新小岩駅南口から「新小岩ルミエール商店街」へ入った。400メートルほどのアーケード内に約140店舗が並ぶ。八百屋や総菜店が充実し、リサイクル用品店も多い。
商店街はテレビドラマ「きのう何食べた?」のロケ地としてたびたび登場した。弁護士のシロさん(西島秀俊さん)と、その恋人で美容師のケンジ(内野聖陽さん)が暮らすマンションが近くにあるという設定だった。
1938年創業の鮮魚店「魚次三」に立ち寄った。毎朝、豊洲市場で仕入れる旬の魚が売り。新小岩で生まれ育った福島伸光社長は「ドラマでの描かれ方にも似ていますが、都会っぽさよりも、人と人とのつながりが感じられる街ですね」と話す。
平和橋通りを渡り、江戸川区の新小岩間々井香取神社を訪ねた。境内に「小松菜産土神」や「小松菜ゆかりの里」と刻まれた石碑が立つ。神社はかつての「西小松川村」の鎮守で、徳川吉宗がタカ狩りに訪れた際、神主が餅のすまし...