【東京ウオッチ】20世紀建築家たちが追求した快適な暮らし―国立新美術館でル・コルビュジエら住宅の展覧会

いまのTokyoをつかむイベント情報(19日~27日)

  •  「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s―1970s」展示風景(国立新美術館 2025年)。会場に再現されたル・コルビュジエの水平窓(撮影:福永一夫)(提供写真)
  •  「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s―1970s」展示風景(国立新美術館 2025年)。会場に実現されたミースのロー・ハウス(撮影:福永一夫)(提供写真)
  •  藤井厚二「聴竹居」(1928年 撮影:古川泰造)(提供写真)
  •  コーア・クリント「フォーボーチェア」((C)Carl Hansen&Son)(提供写真)
  •  小さな亀の形をした限定品のチョコレート(提供写真)

 ◎今週の一推しイベント

 【19日(土)】

 ▽「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s―1970s」(~6月30日、港区・国立新美術館)

 1920~70年代の一戸建て住宅に焦点を当て、当時の建築家たちが心地よく機能的な住まいをどのように実現したかを紹介する展覧会が、六本木で開催されている。

 国内外の著名建築家による14の傑作住宅を模型や図面、スケッチ、写真・映像などで紹介。衛生、素材、窓、キッチン、調度、メディア、景観の七つの観点から特徴を浮かび上がらせる。「彼らの実験的精神から、現代を楽しく快適に暮らすことの大切さを考えてもらいたい」とゲスト・キュレーターのケン・タダシ・オオシマさんは話す。

 ル・コルビュジエが両親のために建てたスイス・レマン湖畔の住宅「ヴィラ・ル・ラク」(23年)は、部屋と浴室がひとつながりの細長い平屋で、わずか60平方メートルの住居なのに広々とした印象。会場には横幅約11メートルの水平連続窓が再現され、自然光が室内の至る所に差し込む暮らしを想像できる。

 アルヴァ・アアルトは、フィンランドの森の中に家族や友人とくつろぐ「ムーラッツァロの実験住宅」(53年)を...

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