◎今週の一推しイベント
【19日(土)】
▽「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s―1970s」(~6月30日、港区・国立新美術館)
1920~70年代の一戸建て住宅に焦点を当て、当時の建築家たちが心地よく機能的な住まいをどのように実現したかを紹介する展覧会が、六本木で開催されている。
国内外の著名建築家による14の傑作住宅を模型や図面、スケッチ、写真・映像などで紹介。衛生、素材、窓、キッチン、調度、メディア、景観の七つの観点から特徴を浮かび上がらせる。「彼らの実験的精神から、現代を楽しく快適に暮らすことの大切さを考えてもらいたい」とゲスト・キュレーターのケン・タダシ・オオシマさんは話す。
ル・コルビュジエが両親のために建てたスイス・レマン湖畔の住宅「ヴィラ・ル・ラク」(23年)は、部屋と浴室がひとつながりの細長い平屋で、わずか60平方メートルの住居なのに広々とした印象。会場には横幅約11メートルの水平連続窓が再現され、自然光が室内の至る所に差し込む暮らしを想像できる。
アルヴァ・アアルトは、フィンランドの森の中に家族や友人とくつろぐ「ムーラッツァロの実験住宅」(53年)を...