倉吉市上井町1丁目の日本海新聞中部本社ホールで開かれている、元気です中部!「第7回中部陶芸・民芸手しごと展」(新日本海新聞社主催、倉吉信用金庫特別協賛)に、革製品を手がけるカバン工房(三朝町大瀬)が初出展している。バッグやポーチ、財布など職人技の光る逸品が並び、代表の南勝さん(78)は「一つ一つ丁寧に作っているので長く使っていただければ」と話した。
南さんは18歳から大阪でかばん作りに従事。15年前に店舗を息子に引き継いだことをきっかけに製作から離れ、三朝町に妻の諄子さん(75)と一緒にIターンした。自宅の建設や農業などを楽しみながら生活していたが、頭の体操も兼ねて2年前に「カバン工房」としてかばん作りを再開。牛革をメインに使用し、バッグ以外にも財布やスマホポシェットなど幅広く展開している。デザインや型紙の作成、縫製まで全ての工程を1人でこなし、細部までこだわりの詰まった作品が来場者の注目を集める。
作りが丁寧なだけでなく、不具合が出た場合の修繕も受け付けており、アフターフォローまで徹底。道の駅三朝・楽市楽座でも販売しており、リーズナブルでクオリティーの高い作品を知るファンが同展にも訪れていた。
南さんは「お客さまに満足していただけるよう、全ての作業に誠意を持って取り組んでいる」と話した。同展は17日まで。
出展者は次の通り。
国造焼、倉吉焼八幡窯、福光焼、上神焼、玉伯焼、みささ白狼焼、倉吉絣(がすり)保存会、倉吉はこた人形工房、くすくす工房、竹灯籠工房、木工ボールペン、工房楽旋、カバン工房、はーとぴあ創造。