汗だく「わっしょい」盛大に 川下大祭が幕開け 「京二屋台」巡行、ムード盛り上げ

 但馬三大祭りの一つとされる新温泉町の川下(かわすそ)大祭が15日、盛大に始まった。初日の宵宮では地元の子どもたちが伝統の「京二屋台」を引いて同町浜坂地区の商店街などを練り歩き、祭りムードを盛り上げた。

 川下大祭は同町浜坂の宇都野神社の例祭。起源は江戸時代にさかのぼり、屋台は京都の祇園祭にちなんで導入したとされる。引き手不足などから昭和の一時期に姿を消したが、のちに復活。現在は唯一残る京二屋台の保存会(岡部良一会長)が伝統を守り続けている。

 引き手役を担った地元の子どもたち約30人は午後6時に出発。そろいの法被を着て「わっしょい わっしょい」と声を上げながら、高さ約4・5メートル、重さ約2トンの屋台を綱で元気よく引っ張った。

 途中のJR浜坂駅前では傘踊りのほか、浜坂高ダンス部によるパフォーマンスが披露され、大勢の見物客でにぎわった。

 今年で2回目の参加という浜坂北小6年の谷田和花さん(12)は「去年よりお客さんが多かった。皆と話しながら引くのが楽しい」と笑顔で汗を拭った。

 16日の本祭では、みこしが宇都野神社を出発して町内を巡行。同日午後8時からは浜坂県民サンビーチを会場に約3千発の花火が打ち上げられる。最終日の17日には還御祭がある。

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