おもいっきり楽しんで 昔ながら「土曜夜市」 にぎわい復活に期待

 米子市の夏の風物詩「土曜夜市」が22日、中心市街地の元町通り、法勝寺町両商店街で開催される。4年前に商店主らがかつての活気を取り戻そうと復活させたが、その後はコロナ禍で中止や規模縮小を余儀なくされてきた。今年は出店数やステージ出演数が復活以降最多となり、実行委員会は「土曜夜市をようやく本来の形でお届けできる」とアフターコロナのにぎわいに期待する。

 土曜夜市は1951年、市中心市街地の商店主らが全国に先駆けて始めたが、2009年に高齢化などで継続開催を終了。19年に若手商店主らが復活させたもののコロナ禍で中止や延期が続き、22年は直前のイベント自粛要請で露店の出店取りやめや学生らの参加見送りなどが相次いだ。

 コロナ禍では密集を避けるためステージ出演数を絞り、来場者が長時間滞留しないよう休憩用の椅子などを設けず、名物のじゃんけん大会では子どもたちに声を出さないようアナウンスした。亀井智子実行委員長は「心苦しかった。忙しい中での感染対策も大変だった」と振り返る。

 今年はようやく制限を全廃しての開催となり出店19店、ステージ出演12組と復活以降で最多。露店屋台とキッチンカーで飲食物や雑貨などを販売し、パティオ広場の特設ステージでは子どもがいな万灯やダンス、漫才などを披露するほか、伊木隆司市長とのじゃんけん大会も開催する。かつて人気企画だったビンゴ大会も復活させ、広場内には芝生を敷いて飲食を楽しみながら滞留してもらう。

 亀井実行委員長は「商店街がごった返し、子どもたちの楽しい夏休みの思い出になれば」と話した。

この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事