「難攻不落」の山城で知られる島根県安来市広瀬町の国史跡・月山富田城跡で7月31日、山頂部(約190メートル)のライトアップが始まり、三の丸石垣が夜空に浮かび上がった。今年はライトを約3倍に増やし、期間も11月25日まで延長した。ライトアップは日没から約6時間。
市商工会地域振興委員会が、広瀬地区の観光を盛り上げようと昨年9月23日~10月14日に初試行。昨年は10基のライトだったが、今年は、専門家によって生態系への悪影響がないことが確認され33基に増やした。
この日は午前中、機材の運搬を安来高バスケットボール部の部員10人が協力。夕方から会員らが、三の丸石垣を囲むようにしてライトを擬木の柵などに設置した。ライトは太陽電池式の発光ダイオード(LED)街灯で、日没とともに石垣を照らした。
今年は5年に1度の「戦国尼子フェスティバル」が10月20、21両日、広瀬地区で開催される。荒銀純治委員長(60)は「明るさを増したライトアップで盛り上げたい」と話した。