繋いだ灯、担げよ高く 第50回米子がいな祭

 米子の夏を熱く盛り上げて半世紀-。鳥取県米子市の夏の風物詩「第50回米子がいな祭」(同祭振興会主催、新日本海新聞社特別後援)が19日、JR米子駅一帯を中心に開幕した。1974年に“のぼせもん”たちの熱意で誕生した祭りは、今や山陰を代表する一大イベントに成長。今年はアフターコロナの象徴として4年ぶりの通常開催になり、駅の南北に多くの市民らが繰り出した。

 
 

 今年のテーマは「皆と出会った奇跡、支えの中走り続け繋(つな)がる架け橋」。2020年からはコロナ禍の影響で中止や規模縮小などが続く中、関係者らが「祭りの灯を絶やすな」と第50回の節目につないだ。オープニングセレモニーでは同祭振興会長の伊木隆司市長が「米子に“がいな”祭りがほしい、ダラズげなことを心底楽しみたいとの思いで皆さんと50年つないできた。2日間思う存分楽しんで」とあいさつし、村上大輔企画実行本部長が開幕を宣言した。

 メイン会場の駅前通りでは米子がいな太鼓やがいなCONのダンスが繰り広げられ、夜にはこうべを垂れる稲穂のような米子がいな万灯のパレードが登場。がいな万灯27基、おんな万灯3基、中高生万灯2基、子ども万灯3基と前回を上回る出場数で、担ぎ手たちは万灯を手のひらや肩、腰に乗せる妙技で見物客を魅了した。

 20日は駅前ステージに県西部出身の著名人らがゲスト出演し、パラスポーツ体験イベントも初開催。米子港から過去最多の約1万発を打ち上げる花火大会でフィナーレを飾る。(平塚千遼、佐々木誠)

あいさつする伊木隆司市長
開会宣言する関係者
がいな祭り開幕を祝い、パレードする自衛隊音楽隊員ら
ステージイベントを観覧する観衆
陸自パレード
 
がいなコラボレーション
 
 

がいな万灯

夜の駅前通りで繰り広げられた米子がいな万灯のパレード=19日、鳥取県米子市明治町
 

 

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