半世紀の節目を迎えた鳥取県米子市の夏の風物詩「第50回米子がいな祭」(同祭振興会主催、新日本海新聞社特別後援)は最終日の20日夜、米子港での大花火大会でフィナーレを飾り、閉幕した。今年は過去最多の約1万発の花火が夜空を彩り、集まった市民らを魅了。2日間にわたって繰り広げられた多彩な催しが米子の夏を盛り上げ、祭りの新たな歴史を刻んだ。
4年ぶりの通常開催で米子港や湊山公園には屋台が立ち並び、日暮れ前から浴衣姿の市民らが大勢詰めかけ、花火を待った。
例年は約45分間で約6~7千発を打ち上げるが、今年は節目の祭りを盛り上げようと、約30分間で約1万発を一気に打ち上げた。米子がいな太鼓の響きの中で、色とりどりの花火が夜空に大輪の花を咲かせ、市民らは歓声を上げながらスマホを向けるなどして楽しんだ。
最後は大玉の連発で米子の街が鮮やかに照らされ、熱気は最高潮に。“のぼせもん”たちは過ぎゆく夏の余韻に浸った。
祭りは20日も多彩な催しがあり、JR米子駅前ステージには県西部出身の著名人が集結。同駅周辺は終日、多くの人でにぎわった。