湯梨浜町国信の梨の木オーナー制度を取り入れている梨園で、サッカーJ3ガイナーレ鳥取の岡野雅行ゼネラルマネージャー(GM)が梨狩りを体験した。チーム強化や鳥取の地方創生を図る「野人プロジェクト」の一環で、岡野GMらを通じて企業や個人がオーナーとなった木から、チームスタッフやその家族らが大きく育った二十世紀梨を収穫した。
この梨園は、廃園となるところを町内の元小学校を活用して野菜生産を手がけるセンコースクールファーム鳥取が2016年、オーナー制度を導入して再活用。二十世紀梨を守る活動に共感した岡野GMらが昨年、「野人プロジェクト」の商品に採用した。今年は10本の申し込みがあったという。
岡野GMやスタッフら約10人が梨狩りに参加。同社の大西毅雅社長から梨のもぎ方を教わり、大きさを確かめながら収穫した。参加した美保小6年の知久馬光希君(12)は「岡野GMの梨狩りや、丸ごと食べる姿が野人っぽくて楽しかった」と話した。
岡野GMは「都会の社長たちはこのオーナー制度に興味を持つ人が多い。おいしい梨でチーム強化につなげ、鳥取のPRに一役買いたい」と意気込んだ。