【東京ウオッチ】底から放つ光、世界を開く―チンポム新作展が歌舞伎町のビルで

いまのTokyoをつかむイベント情報(16日~24日)

  •  王城ビルの屋上に設置されたChim〓Pom(チンポム) from Smappa!Groupの作品「光は新宿より」((C)上原俊)(提供写真)
  •  寅次郎がイスタンブールで販売していた、日本のミネラルウォーターのチラシ(一般社団法人山田家蔵)(提供写真)
  •  没入体験型の「イマーシブミュージアム」で開かれる、伝説的ライブハウス「マーキー・クラブ」と英国ロックの歴史を振り返る特別展イメージ図(提供写真)

 ◎今週の一推しイベント

 【16日(土)】

 ▽「ナラッキー Chim〓Pom(チンポム) from Smappa!Group」(~10月1日、新宿区・王城ビル。会期中はトークセッションも開催予定)

 社会的メッセージを持った作品で知られるアーティスト集団「Chim〓Pom(チンポム) from Smappa!Group」の新作展が、新宿・歌舞伎町で開かれている。1964年から名曲喫茶やカラオケ、居酒屋などを営んできた、城のような外観の王城ビルが舞台だ。

 本展タイトルのナラッキーには「奈落」の意味を込めた。「物事のどん底」を連想させるが、チンポムのエリイさんは「楽しい場として捉えた。劇場も舞台下の奈落がなければ成り立たない」。

 多様なインスタレーションを展開しており、見どころは火災のため約30年間閉ざされていた吹き抜け空間に設定した「奈落」。歌舞伎公演の録音が流れ、サーチライトを載せたセリが動く。屋上では、ビル内から放つ光が空を照らす風景と「光は新宿より」と記された看板作品が見られる。

 リーダー的存在の卯城竜太さんは「奈落から空と街をつなげようと考えた。都市を下から見上げることで、街が開か...

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