2017年に休苑し、改装工事が行われた「馬事公苑」(東京都世田谷区)が再開した。馬場の更新など東京五輪・パラリンピックに向けた工事と、大会後の整備工事を経て、市民に親しまれる公園としての機能を充実させた。(共同通信=藤原朋子)
所有する日本中央競馬会(JRA)によると、21年の東京五輪で使用された馬術競技場「メインアリーナ」は大会後、観客席を縮小。客席から、大会を機に馬場に敷かれた国際基準の砂を、目の当たりにできる。今年12月に開催の障害馬術の大会は、無料で入場できるという。
隣接の「メインオフィス」を一新。1階の「ホースギャラリー」には、馬術関係の書籍や映像に触れられるライブラリーの他、カフェスタンドや、馬術を疑似体験できる「ホースシミュレーター」を新設した。2階にはレストランを開業。運営会社によると、テラス席を設け、メインアリーナでの競技を観戦しながら洋食を味わえるという。
メインアリーナの西に、広大な芝生の「はらっぱ広場」が登場。1964年の東京五輪で馬場馬術の競技会場となった「グラスアリーナ」が前身だ。2021年の大会後に親子の馬像を設置。ピクニックを楽しめる場となった。
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