EVタクシーで電池交換式も登場、中国

  •  中国・広州市内にある中国EVメーカー上海蔚来汽車(NIO)の電池交換ステーション
  •  マレーシア・ジョージタウンにあるインド系モスク「カピタン・クリン・モスク」

 中国広東省の省都である広州市では、電気自動車(EV)のタクシーを見かけることはもはや珍しくない。先日乗ったタクシーはさらに一歩進んで電池交換式だった。運転手は「電池の交換は数分で済むため、ガソリンの給油時間より短い」と利点を語った。

 では、市内に電池交換施設は何カ所あるかと尋ねると、「この車種に対応する施設は7カ所」との答え。市全域で7カ所とは。さぞ不便ではないかと問うと、全く問題ないという。勤務前と勤務後、1日2回交換するが特に困ることはないそうだ。

 中国におけるEVの普及はハイペースで進んでおり、中国自動車工業協会によると、今年1~10月の販売台数はガソリン車を含めた車両全体の2割強となっている。充電インフラも政府の主導で充電スタンドだけでなく、電池交換ステーションの設置計画も進んでいる。

 電池交換式EVの利便性の話は一人のタクシードライバーの感想ではあるが、筆者が考えていたよりも普及に向けたハードルは低いのかもしれない。超急速充電技術の登場で電池交換式は廃れる可能性も指摘されているが、どうなるか。答えは数年後に出るだろう。(中国)

 ▽多民族国家の象徴、マレーシア・ペナンのインド...

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