「マニラにニラはあるのか」。休日にギョーザを作ろうと、フィリピンの首都マニラで材料を買い集めていて、ふと思った。日本食材店は多く、ギョーザの皮も手に入る。しかしニラは難しいのではないか。ネットで調べると、マニラとニラを引っかけた同様のギャグをタイトルにしているブログ記事などがヒットする。
何軒か回り、ようやく大きめのスーパーマーケットで見つけた。ネギなどと並んで「Kutsay」という名で置いてある。一束35ペソ(約95円)と安価だが、見た目からニラで間違いないとにらんだ。あの独特な風味を欠いたギョーザは寂しいのでほっとした。
マニラという名称は、当地の言葉のタガログ語でニラのある所という意味の「マイ・ニラ」が語源となっている。ただタガログ語での「ニラ」はマングローブ類で、全く別の植物。白い花がきれいだが、今では都市化により自然では見られない。
政府はマニラ湾などで「ニラ」を復活させるために、植樹プロジェクトを推進している。成功すれば「マニラにニラはある」と堂々と言えるようになる。(フィリピン)
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