コーヒー豆市場が人気、生産拡大するインドネシア

  •  ジャカルタ南部にあるコーヒー豆市場「パサール・サンタ」
  •  香港の街中で売られている豚をあしらった装飾品

 インドネシアの首都ジャカルタで当地に住む日本人と遭遇しやすい場所はいくつかあるが、南部にある市場「パサール・サンタ」はその一つかもしれない。多くの人のお目当ては豊富な種類のコーヒー豆だ。

 西のアチェ州(スマトラ島)から東のパプア州(ニューギニア島)まで、多種多様な豆を手に入れることができるこの市場は、当地で一般的に好まれる「コピ・スス」(ミルクコーヒー)のような甘い飲み物とは違う、本来の豆の香りや味わいを存分に楽しめる場所かもしれない。価格は100グラムにつき1万2000ルピア(約110円)程度からとお手頃だ。

 インドネシアは世界でも有数のコーヒー豆生産国。国連食糧農業機関(FAO)によると、2021年の生産量は76万5415トンで、コロンビアを抜いて3位になった。輸出も盛んで、世界で存在感を増している。

 市場にはもちろんインドネシア人の姿もあったが、好きな豆を買い、家でドリップコーヒーを楽しむ嗜好(しこう)は普及しているとは言い難い。ただ、いつか「ドリップコーヒーブーム」に火が付く時、このパサール・サンタはコーヒーファンの聖地になっているに違いない。(インドネシア)

 ▽豚づくしの香...

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